ハイビジョンテレビ 2011年1月11日 

 2011年1月11日 友人あてのメール

(前書き削除)  

PC自作とは言っても実際にはパーツをバラ買いして組み立てているだけなので、ハード面でのデザイン上の自由度はほとんどありません。コスト的にも数年前からネット販売の完成品に太刀打ちできなくなりました。新品のパソコンを安くかつ低リスクで入手するには、富士通など大メーカからネット経由で購入するのがベストと思われます。うちの家内はこの方法で今まで富士通製PCを何台も購入していますが大きな問題は発生していません(購入価格:5〜7万円)。2年近く前に必要があってASUS製のEeePC900HaというネットブックPCを買いましたが(この時は近所の家電量販店から)、3万円台の後半の買い値でした。ノートパソコンの値段も随分安くなったもので、どうやってこの値段でPCが作れるのか未だに理解できません。ネットの検索、Word、 Excelなどビジネス用ソフトの利用、DVDのリッピング程度でしたらほとんどストレスなくスイスイ使えています。

自分で組立てるメリットは、ハード、ソフトとも隅々まで把握できているので、必要に応じた機能追加が容易であることと問題が起きた時に自力で対応できることぐらいでしょう。いまのメーカー製PCはハード面での問題はあまり発生しなくなっていますし、ソフトの問題が出た場合でも再インストールが簡単にできるようになっていますね。機能追加にしてもUSBで周辺機器を簡単に接続できるようになったので、これらのメリットも薄らいできました。最後に残るのは「自己満足」でしょうか。

私もこの2年ほど自転車に凝っています。昨日もママチャリ2号で東京湾まで初乗りをしてきました。東京湾は相変わらずコンテナ船などで混雑していましたが、いつもと違っていたのは練習船とおぼしき大きな帆船が沖合いに停泊していたことです。「航海訓練所」のホームページによると海王丸が 東京湾(仮泊)となっていたのでこの海王丸のようです。
東京湾では、海王丸か日本丸かをたまに見かけます。帆を拡げた姿はまだ見たことがありませんが、マストの天辺まで水面から50mもあるそうで遠くから見てもなかなかの壮観で優雅です。一般人も乗せてくれるそうですので、暇になったらトライしようと思っています。

昨日の発見はもう一つあります。家のすぐ近くの路上から東京スカイツリーが見えるようになったのです。勤務先が両国ですので、ランチタイムなどに時々その成長の具合をチェックしていますが家の近所からも見えるようになったとは感激です。ちなみに、東京スカイツリーのホームページによると現在高は539mとなっています。家からの直線距離は11kmほどですから、仰角は0.54/11で約0.05ラジアン、約3度になります。3度と聞けば一見低いように感じますが、車で普通に登れる最大傾斜は10度ですから、その三分の一弱で、3度の勾配はわりときつい坂です。道路が伸びている先に東京スカイツリーがくるような位置関係なら路上から見える角度なのでしょう。

横道にそれますが、最近私のテレビの視聴時間が急増しました。1ヶ月あまり前に、我が家のテレビをついにデジタル化したからです。グズグズしているとエコポイントが半分になるとの脅迫に負けてしぶしぶハイビジョンテレビを2台も買ってしまいました。これも近所の家電量販店での買い物で、こんな値段でどうして作れるんだという安値でしたが、その映像の美しさにはうっとりです。液晶の品質もここまでくればブラウン管と十分対抗できます。有機ELだとさらに綺麗になるのでしょう。楽しみです(少なくとも10年間は買い換えるつもりはありませんが)。

古いブラウン管テレビは、まだ8年ほどしかたっておらず十分使えるのですが、置く場所がなく、もらってくれる相手もいないのでやむなく業者に持って帰ってもらいました。もったいない話で、これで何がエコなのかよくわからない気持ちです。気になったので WiKi で調べたところ、 「松下電器産業(現:パナソニック)は「アナログチューナーのみの従来型テレビの生産を2006年で終了する」と発表し、2007年8月に生産終了した。」との記述が見つかりました(「2011年問題」の項目)。これによるとメーカーはデジタル非対応のアナログテレビを2007年まで生産していたわけで、これを買った人達にとっては、買ってから4年しかもたないテレビを買わされたことになります。これでは、いくらなんでも資源の無駄使いで、放送政策の貧困、怠慢と言わざるを得ません。移行期間があまりに短すぎるのです。無線の周波数事情が逼迫しており、一日でも早くデジタル移行で空く周波数を使えるようにしなければならないとの総務省のあせりがあるのでしょうが、それならもっと早くテレビのデジタル化計画をスタートさせるべきだったと思います。

デジタル移行計画の遅れの背景には、NHKが自主開発した、当時は世界の最先端を走っていたアナログハイビジョンの問題があるようです。NHKが自前のアナログハイビジョンに固執したがためにデジタルハイビジョンの開発が遅れ、そうこうしている内に欧州や米国でのデジタルハイビジョンの開発が進み、まごまごしていると日本に攻め込まれるような勢いになってきたため大急ぎで標準化と商用サービスの開始にこぎつけた。一方で携帯電話の爆発的な普及により周波数不足の解消が絶対的な急務となり、アナログテレビ放送の停波による周波数の空き地確保ほ先延ばしするわけにいかなくなった...というのです。

デジタルハイビジョン開発の遅れはマイナス面だけではなく良い面もあります。遅れた分だけ最新の技術を取り込むことができ、高品質でかつワンセグなど移動体向けのサービスも同時提供可能になっているなど世界で最も進んだ方式になっています。その点が評価されて、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ボリビアなど反米過激政権が気炎を上げている南米諸国で相次ぐ日本方式の採用が進んでいるのだと思います。開発が早すぎると技術の行く末を見誤るリスクが高くなり、逆に遅すぎると世界の標準化に乗り遅れて先行するくにからの侵略を受け、高いライセンス料を払うことになる。テレビ放送方式など生活への影響が巨大で失敗が許されない技術の開発は興味深い分野だと思います。デジタルハイビジョンの開発の経緯については専門外のことで曖昧なところが多々ありますので時間の余裕ができたらじっくり調べてみたいと思っています。

(以下削除)

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